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千葉明徳vs市立稲毛

鈴木康君(千葉明徳)
千葉明徳快勝、自信の県大会進出
千葉県の秋季県大会は、8地区に分かれた一次予選で勝ち上がった各2校合計16校がまず代表権を得る。そして、敗退した残り校が9月になって、再抽選の上で第二次予選を戦いさらに残りの代表枠を得ていくというシステムだ。敗者復活の余地はあるのだが、出来ることならば一次予選で勝ち上がって早めに県大会への切符を手にしておきたいというのが本音であろう。
千葉市を中心とした第1地区では千葉経済が本命視されていたが、それを2回戦で下したのが千葉明徳だった。昨年春、初めて県大会を制し関東大会に進出して存在をアピールして以来安定した力を示している。
この試合でも、初回にあっさりと先制して主導権を握って終始優位に試合を進めた。
内野安打とバントに四球、盗塁などで2死二三塁としたところで五番水野君が左前打して二者を返す。さらに1点を加えて3―0。3回にも水野君は失策で出た走者を左前打で帰す。4回にも同じような形になって失策の走者をバントで進めると、一番芳野君が中前へはじき返して5点目。
6回にも失策の走者を安打で帰すという形で得点する。こうして千葉明徳は相手からもらったチャンスにしっかりと走者を送り、ことごとくタイムリーで帰していくという堅実さを示した。
ポンポンと長打が飛び出していく打線ではないので、派手な感じはしないが、きちんとした野球が出来ているチームという印象だ。このあたりは、宮内一成監督のしっかりとした指導の成果ともいえよう。
千葉明徳先発の鈴木康君は、速いテンポでストライクを先行して打者を不利な状況にして打たせていくという巧さの光る投手だ。8回、2死から松尾君に二塁打されたところで降板したものの、危なげはなかった。9回には二塁手の芳野君がリリーフしたが、これも無難に3人で退けていた。
稲毛としては、3点を失ったその裏に、四番長谷川君のタイムリーで1点を返して、なおも四球で満塁という反撃機が続いたのだが、そこを攻めきれず、鈴木康投手を立ち直らせてしまった。2回、3回も走者を出したが不運な併殺などもあって、自分たちの流れへ持ってこられなかった。
逆に相手に追加点を取られていくという形で、気がついたら点差が届かなくなっていたという試合だった。失策が、ことごとく失点につながっていったというのも痛かった。チームとしてもまだ出来て日が浅いだけに、失策はつきものだろう。それを引きずらないで、試合を重ねていきながら、相手に得点を与えないようになっていかれるチームが、次への進出を果たしていくのだろう。
千葉県の場合は、再チャレンジの二次予選がある。そこでの健闘を期待したい。
(文=手束仁)
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