2010年05月01日 千葉県営球場

習志野vs西武台千葉

2010年春の大会 千葉県大会 準々決勝

泉澤(習志野)

習志野が3本塁打11得点でベスト4進出!

千葉県もベスト8が出揃い。大詰めを迎えた。
千葉県野球場の第1試合は習志野西武台千葉習志野が先攻で試合が始まった。

 西武台千葉 の先発は鈴木洋平(2年)。ブロック予選から主戦投手として投げている投手である。鈴木は地区予選よりも球が走っているようで、1番本山 貴士(3年)を見逃し三振、2番渡邉 哲(3年)をセカンドゴロに打ち取り、あっという間にツーアウトにとる。しかし3番福田 将儀(3年)には苦しみ、10球以上粘られ、根負けしフォアボール。鈴木は福田を出したが、4番の山下 斐紹(3年)をセカンドゴロに打ち取り、チェンジ。

 対する習志野の先発は泉澤 涼太(2年)。期待の大型右腕である。泉澤は八千代戦に比べるとコントロールが定まらないようで、ワンアウトから2番松本 拓真(3年)にショート内野安打を許す。ツーアウト1塁となって4番鈴木皓耶(3年)を四球で歩かし、ワンアウト1,2塁。5番小澤をセンターフライに打ち取ったが、前回より悪い立ち上がりであった。

 2回の表、習志野はワンアウトから6番宮内 和也(2年)が2-1から4球目。インコース直球をフルスイング。打球はレフトスタンドに飛び込む先制ホームランで、習志野が1点を先制した。さらに7番片桐 憲吾(2年)が痛烈なレフト前ヒットで続くと、ツーアウト二塁から9番水野 聡(3年)がセンターオーバーのツーベースで1点を追加。ここで 西武台千葉 は投手の鈴木洋をレフトへ。投手に左サイドハンドの並木 大地(3年)を投入する。並木は本山を空振り三振にとり、2回の裏を終える。

 習志野の猛攻はまだ止まらない。ワンアウトから3番福田がレフト線ツーベース。4番山下が歩き、ツーアウト1,3塁となって、6番宮内。宮内は2-0からの3球目。またもインコースの直球をフルスイング。2打席連続ホームランで、5対0と習志野が大きくリードする。5回の表にもバッテリーミスで1点を追加し、6対0。

 5回の裏、 西武台千葉 の反撃が開始。ワンアウトから1番加瀬がセンター前ヒット。ツーアウトとなって、3番皆川、4番鈴木の連続四球でツーアウト満塁となって5番小澤が放った当たりは三遊間へ深いゴロ。宮内はバックハンドで捕り、セカンドへ送球。しかしこれがセーフとなり、 西武台千葉 が1点を返す。さらに6番須藤の押し出し四球で、さらに1点を追加。そして7番鈴木洋のセンター前タイムリーで6対4。2点差と迫る。習志野優勢のゲームであったが、一転として接戦となった。

 6回の表、 西武台千葉 は右サイドハンドの中山 恭平(3年)に交代。中山は切れのあるスライダーが武器だ。しかし中山はいきなり死球を与えてしまい、ツーアウト1,3塁となって、4番山下のセカンド内野安打で7点目。そして5番早野 凌太(3年)がしぶとくレフト前ヒットに持っていき、8点目。習志野、取られたらすぐに取り返した。

 そして7回の表、泉澤がレフトスタンドに持っていき、9点目。ここまで猛打ばかりが目にいく習志野だが、それだけではない。8回の表には5番早野がスクイズ。9回には水野のスクイズで1点を追加するなど、硬軟織り交ぜた攻撃で、効率的に点を積み重ねていった。

9回の裏、 西武台千葉 の攻撃。泉澤、完投勝利まであと3人であったが、先頭打者に死球を与え、ワンアウトを取った後、また四球を与えてしまう。ここで習志野ベンチは泉澤を降ろし、サードの水野が登板。しかし水野もストライクが入らず、ストレートの四球。水野に代えて、左腕の高橋 亮太(3年)が登板。高橋は4番鈴木皓に犠牲フライ、代打の中山翔大のタイムリーで11-6と追い上げられるが、6番小宮 清展(2年)をレフトフライに打ち取り、ゲームセット。習志野がベスト4に進出した。

習志野は攻撃の歯車が噛み合うようになり、11得点。八千代戦では走塁、打撃ともに雑な印象を受けたが、試合を重ねるごとに、打者が上り調子になってきており、的確にボールを捉えるようになってきた。打線の迫力は間違いなく千葉県NO.1で、関東でも屈指の強力打線になってきているのではないだろうか。次は数々の強豪を打ち破ってきている浦安戦。この試合では11得点を入れたとはいえ、無駄な四球から点を取られている。このような野球をやってしまうと、足元をすくわれる可能性があるので、もう一度、気を引き締めて、準決勝に臨みたい。


【果敢なインコース攻めもばれては意味がない】
西武台千葉 バッテリーは習志野の強力打線対策のため、インコースを果敢に使っていた。しかし6番宮内にインコースを狙い澄まされて、二打席連続ホームランを浴びた。確かに習志野打線を抑えるためには外角一辺倒では通用しないし、抑えるためにインコースを遣うことは間違っていない。しかしばれては意味がない。
なぜなら内角攻めというのは使いようによっては非常に効果的ではあるが、一番危険な攻めだからだ。内角というのは肘を畳むことができないと打ち返すのは難しい。これはインコース打ちが上手い打者であっても、配球が分からなければ、肘を畳むことできず、打ち返すことは難しいものだ。しかしインコース攻めの配球が分かれば、インコースに合わせてスイングをするので、打ち返される危険性は高まるのだ。だからこそばれない配球をする必要があったのだ。そしてさらに反省しなければならないのは同じ打者に同じ配球で打たれたこと。それが結果的に負けにつながった。夏では春に比べて一球、一球の駆け引きが重要になってくる。一球が命取りになることもある。 西武台千葉バッテリー にとってはその重要性を痛感しただけでも、収穫はあったかもしれない。それを活かせるかどうかはバッテリーの取り組み次第だ。

(文=編集部 河嶋 宗一)


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